Las Vegasにて毎年行われている世界的なフォトコンテストWPPIに

横浜店フォトグラファーの小池博が参加し、

シルヴァーアワードを受賞しました。(プリント・コンペティション/Couple Together Non Wedding部門)

世界中からフォトグラファーが集結し、ハイクオリティな写真に厳しいジャッジが行われます。

この写真は撮った瞬間にWPPIで絶対に良い評価を得られる写真だと確信しました。

僕は写真を撮る時にはストーリーを重視します。

この写真の主人公は角隠しのお嫁さん。

以前、撮影でお会いしたお客様のご親族様から伺った、そのご家族のご先祖様のお話を元に作品作りをしました。

まだ自由な恋愛結婚が主流では無く、親同士の取り決めで結婚相手が決めれられていた時代。

夫となる人をよく知らずに嫁入りする女性の不安感、恐怖感、そしてお嫁に行く覚悟を、この写真に込めました。

素性のわからない夫の影は、少し恐怖を感じるような威厳のあるポーズにしました。

女性は華やかに着飾ってはいるものの、表情は心情を他人に悟られぬよう俯き無表情にし、その心境を描きました。

タイトルは　”The Fateful Day”

直訳すると”運命の日”ということになりますが、

”運命”を表す英語はいくつかあり、その中でも、少し不吉な予感や、

覚悟を決めたようなニュアンスを表す”Fate”に敢えてした事が、審査員に私の意図が届いたのだと思います。

長くなりそうなので、今回はこの辺で…

photographer koike hiroshi